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月明かりの射す静かな庭

noblemoon.exblog.jp

ECOのフリージアサーバに生息中。現在の企画→ECO小説<運命の赤い糸>

第五話 『R-1の場合』 前編


最後の 『~~の場合』 です。


ぶつ切りで展開されてきた『夢見た白銀の空』ですが、だんだんと事件が一本の線につながっていきます。


今回の事件の根本の物語。今回の、『終わりの始まり』の登場です。



さて、最後に勝つのは一体誰でしょう……?





第五話 『R-1の場合』 前編


 私が生まれたのは……最近らしい。
 気が付いたときには、真っ暗な空の下にいた。空……いや、天井なのだと、あの女の人が教えてくれた。
 その女の人……アーリアという人が言った。
 私は特別な存在だ。あの氷付けのタイタニアから生まれた、『人工のタイタニア』なんだって。
 言っていることはよく分からなかった。ただ、アーリアたちは私のことを調べているようだった。体をところどころ触られて、変な薬を飲まされたりした。よく分からないけど、よく分からなかった。何がしたいんだろう……そして、私は一体何者なんだろう?
「……眠れないの?」
 ある日の……夜という時間帯。私の部屋に、アーリアが入ってきてそう言った。
「……?」
 私は首をかしげた。
 眠くない。だから寝ない。ただそれだけ。
「……いいこはもう寝る時間なのよ?」
 ふわりと、アーリアの暖かい手が私の頭をなでる。分からないことだらけの私だけど、この瞬間は好きだ。体がぽかぽかするような気がするから。
「……寝る時間?」
「そう、寝る時間。ほら、時計があるでしょ? 今は11時。外は真っ暗だわ」
 指差されたほうを見る。ちくたくちくたくと、棒が3本動く置物。模様が書いてあるけどよく分からない。
「外? 真っ暗なの? こことどっちが暗い??」
「……」
 なぜか、アーリアは悲しそうな顔をする。何か、変なことを言ったのかもしれない。私は何も知らないから……よく分からない。
「ごめんね。外に出してあげられなくて」
「……?」
「あなたは特別だから。もうちょっと我慢しててね」
 うんと頷く。少しだけ、アーリアの顔が柔らかくなった。
「さぁ、寝ましょう? また明日も検査と実験だわ」
 ベッドに入るけど、眠くないのだから眠れない。そんな私をアーリアが見下ろしていた。
「……名前が無いのも、不便だね」
「名前……? R-1?」
 私はよく、R-1って呼ばれてる。あの黒い髪の男の人とか、あの太ったおじさんとかにも。でも、そういえばアーリアは私の名前を呼んでくれなかったっけ。
「それはナンバーよ。名前じゃないわ……」
 私の額にそっと手を置く。そのままふわりと中腰になってベッドに両肘を付いた。
「何がいいかしら? 可愛い名前がいいわ」
「……可愛い?」
「うん。だってあなたは可愛いもの。あの氷のタイタニアと同じ。きっと美人になるわ」
「びじん?」
「……」
 さすってくれるアーリアの手が心地よかった。眠くなかったのに、だんだんとまぶたが重くなってくる。
「そうね……『リタ』。リタがいいわ」
「りた?」
「そう、リタ。あなたの名前はリタよ。もう一度言ってごらん?」
「……リタ」
「そう、リタ。おやすみなさい、リタ」
 私の名前はリタ。
 生まれたのは最近だ。アーリアはやさしくて好きだ。実験や検査は嫌い。ちくたくと動く置物は時計だ。夜になったらベッドに入って眠る。私はいい子だから。分からないことはだんだんと少なくなっていった……
 そんな時、頭の中で声が響いた。
『つまらなくはないかね?』
 つまらない? つまらないって何?
『こんな場所に押し込められて、毎日毎日同じことをされ、同じように起きて寝る。何も変化しない時間。あの時計はずっと同じ時を刻んでいるだけじゃないか?』
 ……
『外に出たことがないのだろう? 青空も知らないのだろう?』
 青空? 青空って何?
『君は知らないだろうが、世界には無限に広がる天井というものがある。外の世界にはそういうものもある。見てみたいとは思わないかね?』
 あおぞら……外の世界。
『君は黒い空しか知らないな。そんなものとは比べ物にならない世界を見せてあげよう』
 黒い色の空。それはいつも私の上にある天井だ。手を伸ばしても届かない空。でも、背中の羽が疼くんだ。もっと手を伸ばせばきっと届くって。

『本当の空を見たくは無いか?』

 それが見られるのならば……そうしよう。


 ゼサスを中心としたその研究所が出来たのは、セイたちがやってくる3年前ほどに遡る。ノーザン王国の将軍の一人、レバルト=クレーテラが秘密裏に資金と人材を投じ、ノーザンダンジョンの深部に研究所を設立。レバルトはそこでゼサスに魔法生物の研究を命じた。
 その目的は、魔法生物を軍事に転用することだった。マリオネットを先駆けて軍用したトンカの『ドールズ』に対抗するために立ち上げられたプロジェクトだった。
 この魔法生物の軍用化が実現すれば、ノーザンはもちろんの事、他の4国、アクロポリス評議会に対抗する力を持てる。レバルトの野望だった。
 ゼサスの要望で、二人ほど助手もスカウトした。二人とも優秀な人材だったが、不運にも経歴に傷が付いてまともな研究所にはいられない人間たちだった。スカウトするのも簡単だった。ゼサスがここまで計算に入れていたのかどうかは結局分からなかったが。
 ゼサスの成果は上々だった。魔法生物だけではなく、各地のモンスターの優れた部分を寄せ集めたキメラ(合成獣)はどれも戦闘能力に長け、軍用するためには、残るは量産体制を整えるだけだった。
 そんな時……ゼサスたちはノーザンダンジョンの最奥地で何かを見つけたとの報告が入った。何を見つけたのか……研究所にやってきたレバルトは唖然とした。
「……タイタニアかね? これは?」
 レバルトは、氷付けの少女を指差してゼサスに尋ねた。
「その通りですよ、将軍。氷付けのタイタニアの少女です」
 ゼサスはニヤニヤと笑っていた。この男は確かに天才なのだが、何を考えているのか分からない節があるのが気に入らなかった。そのくせ、何でも見通しているのだから困る。
「まだ、生きているのか?」
「はい。封印されているだけです。これはただの封印じゃない。とても高度な圧縮封印だ。周りの熱量を奪って封印を強固にしている。永遠に持続するタイプの封印ですな」
「……なんでそんなものが、ノーザンの奥地に?」
「それは分かりませんな。ただ……これはエミル界のものじゃぁない。タイタニア界のものです。つまりこいつは……タイタニア界から落ちてきたってことですな」
 タイタニア界から封印されて落ちてきた少女……こんな氷の封印を施されるこの少女は、一体何者なのだろう?
「封印を解くことは出来るのかね?」
「我々の技術力では無理ですな。鉄火山の中にぶち込みでもすれば氷は解けるでしょうが……もしかしたら、鉄火山ごと凍ってしまうかもしれませんな! アハハ!」
「……では、ここまで運んできた意味も無いではないか。輸送費もただではないのだぞ、ゼサス!」
「意味はありますとも。今、うちの助手に『魂の解析』をやってもらっているところです」
「魂の解析?」
「タイタニアは我々とは根本から存在の構成が異なるのです。この少女もそうだ。だから氷付けでも生きていられる。その魂の構成を解析し、コピーを作るのです」
「コピー、だと?」
「DEMという種族を知っていますかな?」
 DEM。マイマイ遺跡で発見された人型のモンスター。モンスターというか、機械人形だ。それはとても精巧に、とても強力に作られていると聞いたことがある。
「あの機械人形が何か関係あるのか?」
「我々でも、DEMそのものとは行かないが、それに似たような『入れ物』は作ることが出来ます。そこに、この少女の魂からコピーした魂を移植する。そうすれば、擬似的な、我々と同じ感情を持つDEMを作ることが出来ます」
 人間と同じDEM。そんなものが本当に可能だとしたら……
「コレが成功すれば、魔法生物を切り貼りするより簡単に兵士を増やせる。しかもこの少女……今分かっているだけでもとてつもない力を秘めている。この少女の魂をコピー出来れば……本当に神の軍団を作り出すことも不可能ではないかもしれませんな」
「神の軍団……」
 レバルトはもう一度、少女を見上げた。
 黒い髪に黒い羽、黒いドレスに黒いリング……すべてが黒い少女、一体彼女は何者なのか? そして、彼女は自分に何をもたらすのか……?
 隣で意味深な笑みを浮かべるゼサスを見て、いまさらながら自分が恐ろしいことをはじめてしまったのではないかと思った。それと同時に、誰も到達し得ない領域に半分足を描けた気がして、レバルトの心臓は強く脈打っていた。


 今日は、いつもと変わらない一日になるはずだった。
 いつものように起きて、いつものように顔を洗い、いつものようにアーリアと一緒に検査と実験の一日になるはずだった。
「じゃ、そこに座って」
 アーリアに促されて、私はその椅子に座った。やさしくアーリアがぺたぺたと何かを張っていく。
「これは、なーに?」
「これは魔力測定用のセンサよ。別に痛くもないし、しびれたりもしないから大丈夫よ」
 金属のひんやりとした感覚に、ぶるっと体を振るわせた。
「何も考えずに、ゆっくりとしていて。変に緊張しちゃうと、違った結果が出てきちゃうから。そのまま少し待っててね」
 そう言って、アーリアは部屋を出て行った。私は一人残されて、椅子に座ったまま辺りを見回していた。
 何もない部屋だ。アーリアは『魔法障壁部屋』と言ってた。
 自分の体に張られた『せんさー』とやらがちょっとくすぐったかった。コレで一体何が分かるのかよく分からないが、アーリアが大丈夫と言ったからきっと大丈夫だ。
『フフフ、のんきなものだな?』
 そのとき、またあの声が頭に響いた。
「……何?」
『自分が何をされているかわかっているかね? その機械が今何をしているのか、分かっているかな?』
「魔力を測ってるんだって。私の中の力がどれぐらいあるのか調べてるんだって」
『そう。魔力を測られている。なんで魔力を測っているのか気にならないかい?』
「……」
『君の中の魔力を利用したいのさ、連中は。君が戦力になるかどうか試しているのさ』
「……戦力?」
『そう、戦う力だ。連中の目的は軍隊を作ることだからな。君はその第一号の兵士だ』
「……兵士?」
『フフフ、まぁ認められればまだいいほうだな?』
「どういうこと?」
『もしも君が……連中にとって必要なものではなかった場合、君はどうなるかな?』
「……?」
『もっと簡単に言うならば。君が兵士になれない『失敗作』だったら、連中にとって何の意味も無いものってことさ。あの……なんと言ったかな、彼女も同じだ』
「アーリア?」
『そう、アーリア。彼女が君に優しいのは、君がまだ『失敗作』かどうか分からないからさ。失敗作となったら……彼女は君を嫌いになるだろうね』
 アーリアが、私を嫌いになる?
「アーリアが私を嫌いになったら……どうなるの?」
『もう、君のところには会いにこなくなるね』
 会いにこなくなる? アーリアに、会えなくなる……?
「イヤ。アーリアに会えなくなるのはイヤ……アーリアに嫌われるのはイヤ!」
『そうだろう? この魔力測定の結果……君が合格できなかったら、君は『失敗作』なんだぞ?』
「……!?」
 そんな……そんなのはイヤ! こんなのは……
『おっと。外しちゃったら検査にならないから、結局嫌われてしまうぞ?』
「どうすればいいの?」
『私の言うとおりに……力を解放してごらん。そうすれば、君は嫌われなくて済む。力の使い方を、教えてあげよう……』


「施設が半壊し、実験体が3割ほど逃亡した。コレがどういう事態だか、君には分かると思うがね」
 ゼサスは、机に座ったまま……目の前に立つアーリアにそういった。
 R-1の魔力測定中……いきなり彼女は自分の魔力を暴走させて暴れまわった。その力はすさまじく、対魔法防御されているはずの魔法障壁部屋を簡単にぶち破り、何をしたかったのか分からなかったが、施設を手当たり次第に破壊した。その結果、十数体の実験体が施設の外へ逃亡するという緊急事態が発生した。
 R-1が暴れた余波はノーザン王国にも波紋した。正体不明の地震と称されて話題となっている。なんとかレバルト将軍が事態の収拾に動いてくれているようだが、万が一つにも……最悪の事態はありえる。つまり、ノーザン僧兵によるノーザンダンジョンの大規模探索。そんな事になれば、この施設が明るみに出るのも時間の問題であろう。
「すみません……ゼサス院長」
 深々と、頭を下げるアーリア。それを見て、ゼサスは小さくため息をついた。
 ゼサスは、アーリアの素質を十分に認めていた。これほどの才女が、運の悪さだけで埋もれていくのは本当にもったいないと思った。だからこそ、レバルト将軍に無理を言って助手に加えてもらったのだが。
 だが、その才能以上に、ゼサスは彼女の、その性格のほうを気に入っている。
 彼女は本当に負けず嫌いだ。
 突っ走ったことを止めることが出来ない人種。一度走り出したらもう止まれない。それをやり抜くか、豪快につまづく以外に止まる術を知らない。
 こういう人材が……ひょいっと不可能という壁を突き破るのだ。
「まぁ、よいよい。君は十分にうまくやっている。コレぐらいのミスなど気にするな、ハハハ。さぁさ、今日はもうR-1の様子を見に行きなさい。また暴れられたらかなわん」
「はい……」
 神妙な面持ちのまま、アーリアはゼサスの部屋を出て行った。
 ミス……か、自分で言ってなんだが、何がミスであろうか?
 R-1のスペックは想像以上だった。あの魔法障壁部屋をぶち破ることが出来る存在は早々ない。それこそ、エレメンタラーを極めたとされるクレッセントフィールドの才女でも無理だろう。それぐらいの強度を持った部屋だった。
 もしも、『アレ』を量産できたとしたら……本当に神の軍団だ。冗談抜きで。
「いやはや、大変な事になっていますね? ゼサス院長?」
 そのとき、青年の声が部屋に響いた。
「ん……? 君か、久しぶりだな、クリス君」
 いつの間にか……部屋の隅に人影があった。その表情は、まるで貼り付けたかのような笑顔だ。小さめのフレームのめがねの向こうの目は笑っているが、伝わってくる雰囲気はまったく笑っているようには感じられない。
「3年ぶりでしょうか? 出来たばかりの研究所を見させてもらったとき以来ですね」
「まったくだ。アレ以来、まったく来ないものだから。寂しかったよ? うん」
「アハハ、院長も相変わらずですね。安心しましたよ」
「安心?」
「ええ、研究所が大変な事になったと聞いて、心配で見に来たんですよ」
 にやりと、青年が笑みを深めた。
「ふん、始末をつけにきた……の間違いではないのかね?」
「……」
「アハハ、あの方もそんな場合ではないか。シャドウ……とかいったかね? 小娘一人にずいぶんコケにされたと聞いているが? ううん?」
「……院長も人が悪い。こんな辺境の奥の奥地にいてよくそんなに情報が入ってきますね?」
 青年が肩をすくめた。ゼサスも座っていた椅子の背もたれに大きく寄りかかる。
「わが主も、この研究所の成果には特に興味を持っています。こんなところで頓挫されては困るのですよ。もう少しなんですからね?」
「ハハハ、ずいぶん焦っているではないか。あんな暗殺者一人の失敗が、そんなに痛かったかね?」
 すると、青年は少し額にしわを寄せた。
「……あっちのことはもうどうでもいいです。僕も思い出したくない……だけど、この前の『事故』で……面倒な人に目をつけられたんですよ」
「フン、クレッセントフィールドの才女か?」
「……知っていたのですか」
「彼女は勘がいいからな。もうそろそろ嗅ぎ付けるのではないかと思っていた。というより、暗殺者ごときにかまけていなければ、もっと早く見つかったと思うがね、アハハ」
「……」
「クリス君、遅いんだ。もう遅いのだ」
「何がです?」
「何が? 何がと聞くかね? じゃぁ、答えてあげようじゃないか。『全部』だ」
 言うなれば、もはや詰め将棋。
 どっかの誰かが勝手にやってきて、こちらが大事に考えている詰め将棋を勝手に弄繰り回してくれた。まったく持って不愉快だが、そのおかげでその詰め将棋が『詰んだ後』のことを考えることが出来た……
「もう、詰みに入る段階なのだよ、クリス君。対策するとか、どうやってこの研究所を隠匿しようとか、研究がどうなるのかとか、そういうレベルじゃないんだ」
「……」
「R-1か……彼女こそ、終わりの始まりだ。彼女がこの壇上に上がってきたことで、すべてが変わってしまったな」
「……院長、あなたは一体何をしようっていうんですか? 僕はあなたが分からない……あの暴走した実験体がなんだって言うんです? あんな爆弾のような子を使って……あなたは一体何をしようというんです?」
「私はただ……自分の思うとおりに生きているだけだよ?」
 そう、いつだって私は自分の思うとおりに生きてきた。この研究所も……レバルトの野望? そんなことは知ったことじゃぁないね! 私は自分の知りたいと思うことを調べ、自分が正しいと思うことを証明してきただけだ。それが誰の利益になるとか、世界にどんな影響を及ぼすかなんて、知ったことじゃぁないね!
 そうさ、私も負けず嫌いなのさ。あの子と同じように!!
 負けたくないね! あぁ、そうだとも! 負けてなるものかよ! あのタイタニアに!
 6年前のあいつらに!! 
 白銀? クレッセントフィールドの才女? タイタニアの賢人?
 そんな事なんて知ったこっちゃないね。
 あぁ、コレだから人生は楽しい。
 敵がいる。私には敵がいるぞ。負けず嫌いの私にとって、これ以上の至福があるだろうか? いや! ないね! コレだけのために生きても、悔いはない!
 だが、それもひとまず『お預け』だ。余計な邪魔が入ったようだから……
「クリス君。この研究所はじきに発見されるだろう。レバルト将軍がどんなに尽力しようともね。私はね、クリス君。君たちの事は信用しているのだよ?」
「……というと?」
「決断せよ、と言っているのさ。誰を見捨てて、誰を拾うのか……とね。私の研究はあと少しで完成する。どこかの誰かさんが手助けしてくれたからね。あとは……どう『うまく乗り切るか』ということさ。そのためには……君たちの助力が必要なんだよ」
「……もう一度いいますが、我が主はあなたの研究を高く評価しています。分かりました。今の話を我が主に通しましょう。その結果どうなるのか……僕にも分かりませんが」
「助かるよ、クリス君……はてさて、一体誰が出てくるのかな? 久々にクレッセントフィールドの才女に会いたいが、まさか彼女自身が出てくることはないだろうな。彼女の切り札、ギルド評議会内偵部あたりが出てきそうだが……はてさて?」

続く
by sei_aley | 2009-07-14 23:36 | ECO小説<夢見た白銀の空>

by sei_aley