アルマの樹 5 後半
イベント開始時に位置を修正してくれるのはいいんだが……
それをやるなら向きも変えろ!
今回はいいSSが少なかったとです……
〇今回の登場人物
・アレア=レフィス
アクロポリス出身の元冒険者。現在は引退扱い。去年は守護魔の便利屋を務め、今年はアルマ学校の家庭科教師としてこき使われている様子。アルマたちからの印象は『優しくて頼りになるんだけど、時々怖い』。
幼いころに母親を亡くし、現在は双子の妹である『アーシィ』が唯一の家族となっている。
昔、とある事情により右手が不自由となっている。
・エニア=セレラル
死後の世界といわれる『冥界』のお姫様。冥界の王と契約した最初の魔女。現在はエミル界でのほほんと暮らしている。アルマ学校とはほとんどかかわりがなく、生徒としても教師としても参加しているわけではない様子。あれだ、エニアが先生とか(爆笑)。
アルマの樹 5 後半
○西平原にて
サツキ:ここに、『妖精王』が来ているハズ……!!
エニア:え゛
アレア:ん? エニア、知ってんの?
気が弱そうな少年:お、王様なのかぁ……ぼ、僕緊張しちゃうよ><
家出娘:ふん、ヘタレですね。お偉いさんなんて、テキトーにあしらっておけばいいんです。
ローキー:そういえば、おぬしらの名前は何というのじゃ?
少年:え……?
家出娘:私のことは自由に呼んでください。家出娘でもいいです。
少年:僕は、あ……
少年:(いや、本当の名前はまずいのかな……? えっとえっと……)
家出娘:ヘタレはのろまでもあるんですね、全くイライラします。
少年:うぅ……
エニア:じゃ、ヘタレはヘタレだな^-^
家出娘:そうですね、さすがは姐さん。ヘタレーと呼びましょう
少年ヘタレー:ええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!?
ダークフェザー:早く言い返さないと本当にヘタレーにされるわよ、あんた
ヘタレー:で、でもえっと!!?
家出娘:いやだったらさっさと名前を言えばいいんです。
ヘタレー:ぬぅう……
エニア:じゃ、ヘタレー決定で。
バウ:ヘタレーさん、よかったですね><!
シャボタン:ヘタレーさん、よろしくお願いします^-^
アレア:(可哀そうなやつ……)
サツキ:あ! いたわ!! あれが妖精王よ!!!
エニア:……ササコソ ==(´・ω・`)
妖精王:やぁ、サツキ。久しぶりだね、結婚式は次の満月でいいかな?
サツキ:寝言は寝て言え
アレア:これが……妖精王? 去年の神界王(オーディン)といい、この近辺にはろくな王様がいねぇな
エニア:壁|ω・`)
妖精王:おや、そこにいるのはもしや……
エニア:壁|ω・`)ノ<ダムネイション!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
サツキ:( ゚Д゚)
アレア:( ゚Д゚)
ローキー:( ゚Д゚)
ヘタレー:( ゚Д゚)
ダークフェザー:( ゚Д゚)え?
エニア:壁|ω・`)……
妖精王:ハッハッハ、いつも元気だね、冥界の姫君、ハッハッハ
アレア:エニアの割と本気のダムネイションを食らって笑ってる、だと……( ゚Д゚)
サツキ:く……姫様でもこいつには勝てないの……!!?
妖精王:ハッハッハ、久しぶりだね、エニア。きれいになったね。まだ小さかったあの頃が、まるで昨日のことのように思い出されるよ
エニア:(;´Д`)く……だから苦手よ!! いつまでもいつまでも人が小さかった時の話ばかりして!! 私はもう大人なの!! いつまでもその話はしないで!!!!!
妖精王:フフフ、いつもいつも恥ずかしがり屋さんだね。あれは君がまだ小さかった頃……そう、夜に悪夢を見て眠れなくて目を真っ赤にしながら…………
エニア:アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!! なにもきこえなーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい、きこえなああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アレア:(;´Д`)
サツキ:姫様にそんな過去が……って、その話はあとでゆっくり聞くとして、お願いがあるの、妖精王!!!
妖精王:お安い御用さ、サツキ、今すぐこの平原をバラの花でいっぱいにして見せよう
アレア:トゲトゲで痛そうだな……
サツキ:そんなことはどうでもいいの!! カーネーションの花を頂戴!!
妖精王:カーネーションかい、それは困ったね。もうすべて手放してしまったよ、可愛いレディーたちが分けてくれとお願いに来てね
サツキ:( ゚Д゚)なんですって……
アレア:ここにもないのか……
妖精王:だが、ここに種だけは残っている
サツキ:おお! それを咲かせて頂戴!!
家出娘:へぇ……そんなことできるんですかい
妖精王:他ならぬサツキのお願いだ、叶えよう。だが、そこの君
家出娘:私ですかい?
妖精王:母君に贈るカーネーションだ、ちゃんと母君への気持ちを込めて種をまいてくれないか?
家出娘:……わかりました、やってみますよ……
アレア:……
妖精王:さぁ、君たちも思いを込めて種をまきたまえ! 私への愛を!!
サツキ:意味わかんない……そんなにふざけてると、奥さんに言いつけるわよ?^-^
エニア:壁|Д゚)そうだそうだ!! ふざけているとお前の国をすべて灰にするぞ!!!!!!!!!!!
妖精王:それは困る。可愛い愛しのあの子が悲しんでしまう。あとエニア、それだけは絶対にやめてくれないか。
エニア:壁|Д゚)
サツキ:よし、じゃぁカーネーションが咲いたら南平原に戻りましょう!
○南平原にて
家出娘:……
アレア:あら? カーネーションは渡せたの?
家出娘:いえ、これからです
アレア:そう。仲直りできるといいわね。
家出娘:ありがとうございます。それで、あんたにお別れを言いに来ました
アレア:ん?
家出娘:私が住んでいるところはマイマイ島です。ちょっと遠いんで、もう会うこともないでしょう
アレア:そう
家出娘:ちょっとだけお話聞きました。あんたの前でひどいことを言いそうになりました。蹴られて当然です
アレア:エニアね……あのおしゃべりめ……
家出娘:いえ、私が無理言って聞き出したんです。怒らないでやってください。じゃぁ、みんなの顔を見るとまたうだうだと長居してしまいそうなんでもう行きます。
アレア:時々でも大丈夫だから、遊びに来なさい
家出娘:ありがとうございます。では、私はこれで……
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
アレア:……
エニア:あれ? 姉さん、あの子はー?
ダークフェザー:あれ……私の分のカーネーションも渡そうと思ったのに……
バウ:あうぅう>< バウもまだまだおしゃべりしたいです!
シャボタン:……コクコク
アレア:ん、あぁ、みんな……あの子なら帰ったわ
アミス:あら……それは残念ね
サツキ:帰ったって……結局あの子はどこの子だったのかしら?
アレア:マイマイだって言ってたわ
アミス:……?
ヘタレー:アミス先生、どうかしたの?
アミス:うーん、マイマイは少数民族やら調査隊やらがいるところで……あんな子がいるようなところじゃないと思ったのだけど……
アレア:……
ダークフェザー:先生、マイマイ島は遠いところなの?
アミス:確かに遠いけど、いけないような場所じゃないわ。飛空庭の便も出ているし。
サツキ:じゃぁ、先生の飛空庭でも行けるのね!!
アミス:そうね、じゃぁ今日の遠足は行き先を変えましょう!
エニア:(;´Д`)あれ、マイマイ島って結構危ないところだと思うんだけど
アレア:(;´Д`)だなぁ
アミス:じゃ、お二人とも、ご同行よろしくお願いします♪
アレア:(;´Д`)やっぱり
エニア:(;´Д`)めんどくさい
アルマ一同:おねがいしま~す♪
アレア:(;´Д`)ゞ分かった、行きます……
ヘタレー:(*´▽`*)わーい!
○アミスの飛空庭にて
浅葱:……あら、みなさんおかえりなさいませ^^
アレア:ただいま、浅葱。今からマイマイに行くわ。
浅葱:あらあら、じゃぁ洗濯物を中に入れますね
アレア:よろしく。エニア! エンジンかけて移動の準備!
エニア:( ゚Д゚)ノはーい
ヘタレー:へぇ……ここが学校なんだぁ
浅葱:( ゚Д゚)
ヘタレー:……え?
浅葱:( ゚Д゚)ま、まさか……
サツキ:ただいま!! あれ? どうしたの、浅葱、固まっちゃって……?
ヘタレー:藍お姉ちゃん!!って、なんで腕を引っ張るの!!!? え、なになになに!!!!!?
アレア:どうやら、浅葱たちの姉妹……兄弟のようね
サツキ:また増えたのね……
バウ:どうして、みるくさんたちの姉妹はすぐにコソコソ話をするんですか?
キサラギ:きっといやらしいことをはなしているのよ、うん
アレア:キサラギは廊下の雑巾がけでもしてろ、蹴り飛ばすぞ
キサラギ:(;゚Д゚)はぃ、ごめんなさい!
浅葱:お、お待たせしました……お騒がせしてしまって申し訳ありません、この……ヘタレーも、私たちの兄弟の一人です。
ヘタレー:こんなところでお姉ちゃんたちに会えるとは思わなかったよ!!
ローキー:しかし、本当に『ヘタレー』が本名とはの。嘘から出た真とはこのことじゃ
浅葱:アハハ……^-^;;;;
ヘタレー:アハハ……^-^;;;
エニア:姉さん! エンジン付いたよー^-^
アレア:よし、マイマイ島へ全力前進DA!!!!
エニア:( ゚Д゚)σいえあ!!
○マイマイ島にて
ダークフェザー:……こ、ここがマイマイ……
バウ:な、なんかすごく怖いところです><
シャボタン:壁|ω・`)
アレア:まぁ、お前らのような低レベルのモンスターどもには縁のない場所だな……
アミス:みんな離れないように! さぁ、奥へ行きましょう!
アレア:……
アレア:む?
家出娘:あれ?
ダークフェザー:あ、いたわ!!
バウ:いえでちゃん!!><
ヘタレー:家出娘ちゃん!!
家出娘:ヘタレーに言われるとなんかむかつきますね
ヘタレー:ええええええええええええええ><
アレア:で、カーネーションは渡せた?
家出娘:いえ……私も今ついたとこなんで。
アレア:……
家出娘:あ、母ちゃん……!
肝っ玉母ちゃん:ガオ!!!!
バウ:( ゚Д゚)
シャボタン:ああ! バウちゃんが固まって動かなく……
ローキー:これは大きいバルルなのじゃ☆
アレア:ローキーのほうは結構平気そうね……
家出娘:母ちゃん……ごめん、でべそなんて言って……
エニア:(;´Д`)
ダークフェザー:(;´Д`)意外とくだらない
家出娘:母ちゃん、私……あ、そうだ
エニア:!?
ダークフェザー:家出娘が……バルルに!!?
アミス:あの子もアルマだったのね
ローキー:うむ、なんとなく同じにおいがしていたのじゃ
バウ:( ゚Д゚)……
シャボタン:バウちゃん、戻ってきてぇ><
アレア:今年はエニアよりも動物たちの勘のほうが冴えてるわね
エニア:守護魔は完全な人外だけど、アルマは生物なのは人間と同じだからほとんど見分けがつかないよぉ(;´Д`)
エニア:闇羽のような魔法生物だと少し雰囲気が違うからわかるんだけど……
ダークフェザー:(´・ω・`)?
肝っ玉母ちゃん:バウバウ
サツキ:な、なんて言っているのかしら……?
ローキー:母君は、娘が人の姿になることをとても悩んでおったようじゃ
ローキー:人の姿になれる娘は、人の世界のほうが慣れ親しめるのではないかと、突き放してしまったそうじゃ
アレア:……
バルル:母ちゃん……私そんなこともわからずに……ごめんなさい! そうだ……人間の世界には『母の日』っていうのがあって……これを贈る決まりだって。
サツキ:きれいなカーネーションの髪飾りね♪
肝っ玉母ちゃん:ガウ♪
バルル:母ちゃん……いつもありがとう。
肝っ玉母ちゃん:ガウガウ
バルル:え?
ローキー:ふむ、人の世界で生きなさい。そう言っておる。
アミス:お母様……
肝っ玉母ちゃん:ガウガウ、ガウ
ローキー:ふむ。あんたは何も知らないから生意気でわがままなんだ。もっと世界が広いことを学んで来れば、自分が本当はどこで暮らしたほうが幸せになれるのか、きっとわかるはずだ。そういっておる。
バルル:母ちゃん……なんかそれ、私が馬鹿だって言われるだけな気がする……
ダークフェザー:バカでいいじゃない! 一緒にお勉強しましょう!?
バウ:( ゚Д゚)……
シャボタン:(もうバウちゃんはいいや……) 私もそう思う! 一緒にお勉強しましょう!
アレア:……まぁ、同じアルマ同士、分かり合えることもあるはずよ。アルマの謎もわかれば、また別の答えも見つかるかもしれないし。
バルル:アレア姉さん……ありがとうございます。何から何まで。分かりました。人間の世界でいっぱい勉強して、母ちゃんがびっくりするぐらい賢くなってやりますよ!!!
肝っ玉母ちゃん:ガウ!
バルル:そんで、いっぱいいっぱい親孝行してやりますよ……だからそれまで、待っていてください……
肝っ玉母ちゃん:ガウ……!(´・ω・`)bΣ
○数日後、母の日当日 アレアの飛空庭にて
アレア:……
アーシィ:姉さん! 帰ったよ!!!
アレア:あら、早かったわね。そんなに急いで帰ってこなくてもよかったのに
アーシィ:だって姉さんに会いたかったもん><!!!
アレア:はいはい……
アーシィ:あ、これ!!
アレア:……これって、カーネーション?
アーシィ:うん! 母の日! いつもありがとう、姉さん!!
アレア:……全く。双子ながら、考えることが一緒ね。
アーシィ:(;゚Д゚)あれ、姉さんもカーネーション????
アレア:いつもお世話になっているからね、アーシィ。いつもありがとう。
アーシィ:姉さん……
アレア:いつもありがとう……そして、これからもよろしくね
アーシィ:うん……もちろん!
終わり
それをやるなら向きも変えろ!
今回はいいSSが少なかったとです……
〇今回の登場人物
・アレア=レフィス
アクロポリス出身の元冒険者。現在は引退扱い。去年は守護魔の便利屋を務め、今年はアルマ学校の家庭科教師としてこき使われている様子。アルマたちからの印象は『優しくて頼りになるんだけど、時々怖い』。
幼いころに母親を亡くし、現在は双子の妹である『アーシィ』が唯一の家族となっている。
昔、とある事情により右手が不自由となっている。
・エニア=セレラル
死後の世界といわれる『冥界』のお姫様。冥界の王と契約した最初の魔女。現在はエミル界でのほほんと暮らしている。アルマ学校とはほとんどかかわりがなく、生徒としても教師としても参加しているわけではない様子。あれだ、エニアが先生とか(爆笑)。
アルマの樹 5 後半
○西平原にて
サツキ:ここに、『妖精王』が来ているハズ……!!
エニア:え゛
アレア:ん? エニア、知ってんの?
気が弱そうな少年:お、王様なのかぁ……ぼ、僕緊張しちゃうよ><
家出娘:ふん、ヘタレですね。お偉いさんなんて、テキトーにあしらっておけばいいんです。
ローキー:そういえば、おぬしらの名前は何というのじゃ?
少年:え……?
家出娘:私のことは自由に呼んでください。家出娘でもいいです。
少年:僕は、あ……
少年:(いや、本当の名前はまずいのかな……? えっとえっと……)
家出娘:ヘタレはのろまでもあるんですね、全くイライラします。
少年:うぅ……
エニア:じゃ、ヘタレはヘタレだな^-^
家出娘:そうですね、さすがは姐さん。ヘタレーと呼びましょう
少年ヘタレー:ええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!?
ダークフェザー:早く言い返さないと本当にヘタレーにされるわよ、あんた
ヘタレー:で、でもえっと!!?
家出娘:いやだったらさっさと名前を言えばいいんです。
ヘタレー:ぬぅう……
エニア:じゃ、ヘタレー決定で。
バウ:ヘタレーさん、よかったですね><!
シャボタン:ヘタレーさん、よろしくお願いします^-^
アレア:(可哀そうなやつ……)
サツキ:あ! いたわ!! あれが妖精王よ!!!
エニア:……ササコソ ==(´・ω・`)
妖精王:やぁ、サツキ。久しぶりだね、結婚式は次の満月でいいかな?
サツキ:寝言は寝て言え
アレア:これが……妖精王? 去年の神界王(オーディン)といい、この近辺にはろくな王様がいねぇな
エニア:壁|ω・`)
妖精王:おや、そこにいるのはもしや……
エニア:壁|ω・`)ノ<ダムネイション!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
サツキ:( ゚Д゚)
アレア:( ゚Д゚)
ローキー:( ゚Д゚)
ヘタレー:( ゚Д゚)
ダークフェザー:( ゚Д゚)え?
エニア:壁|ω・`)……
妖精王:ハッハッハ、いつも元気だね、冥界の姫君、ハッハッハ
アレア:エニアの割と本気のダムネイションを食らって笑ってる、だと……( ゚Д゚)
サツキ:く……姫様でもこいつには勝てないの……!!?
妖精王:ハッハッハ、久しぶりだね、エニア。きれいになったね。まだ小さかったあの頃が、まるで昨日のことのように思い出されるよ
エニア:(;´Д`)く……だから苦手よ!! いつまでもいつまでも人が小さかった時の話ばかりして!! 私はもう大人なの!! いつまでもその話はしないで!!!!!
妖精王:フフフ、いつもいつも恥ずかしがり屋さんだね。あれは君がまだ小さかった頃……そう、夜に悪夢を見て眠れなくて目を真っ赤にしながら…………
エニア:アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!! なにもきこえなーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい、きこえなああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アレア:(;´Д`)
サツキ:姫様にそんな過去が……って、その話はあとでゆっくり聞くとして、お願いがあるの、妖精王!!!
妖精王:お安い御用さ、サツキ、今すぐこの平原をバラの花でいっぱいにして見せよう
アレア:トゲトゲで痛そうだな……
サツキ:そんなことはどうでもいいの!! カーネーションの花を頂戴!!
妖精王:カーネーションかい、それは困ったね。もうすべて手放してしまったよ、可愛いレディーたちが分けてくれとお願いに来てね
サツキ:( ゚Д゚)なんですって……
アレア:ここにもないのか……
妖精王:だが、ここに種だけは残っている
サツキ:おお! それを咲かせて頂戴!!
家出娘:へぇ……そんなことできるんですかい
妖精王:他ならぬサツキのお願いだ、叶えよう。だが、そこの君
家出娘:私ですかい?
妖精王:母君に贈るカーネーションだ、ちゃんと母君への気持ちを込めて種をまいてくれないか?
家出娘:……わかりました、やってみますよ……
アレア:……
妖精王:さぁ、君たちも思いを込めて種をまきたまえ! 私への愛を!!
サツキ:意味わかんない……そんなにふざけてると、奥さんに言いつけるわよ?^-^
エニア:壁|Д゚)そうだそうだ!! ふざけているとお前の国をすべて灰にするぞ!!!!!!!!!!!
妖精王:それは困る。可愛い愛しのあの子が悲しんでしまう。あとエニア、それだけは絶対にやめてくれないか。
エニア:壁|Д゚)
サツキ:よし、じゃぁカーネーションが咲いたら南平原に戻りましょう!
○南平原にて
家出娘:……
アレア:あら? カーネーションは渡せたの?
家出娘:いえ、これからです
アレア:そう。仲直りできるといいわね。
家出娘:ありがとうございます。それで、あんたにお別れを言いに来ました
アレア:ん?
家出娘:私が住んでいるところはマイマイ島です。ちょっと遠いんで、もう会うこともないでしょう
アレア:そう
家出娘:ちょっとだけお話聞きました。あんたの前でひどいことを言いそうになりました。蹴られて当然です
アレア:エニアね……あのおしゃべりめ……
家出娘:いえ、私が無理言って聞き出したんです。怒らないでやってください。じゃぁ、みんなの顔を見るとまたうだうだと長居してしまいそうなんでもう行きます。
アレア:時々でも大丈夫だから、遊びに来なさい
家出娘:ありがとうございます。では、私はこれで……
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
アレア:……
エニア:あれ? 姉さん、あの子はー?
ダークフェザー:あれ……私の分のカーネーションも渡そうと思ったのに……
バウ:あうぅう>< バウもまだまだおしゃべりしたいです!
シャボタン:……コクコク
アレア:ん、あぁ、みんな……あの子なら帰ったわ
アミス:あら……それは残念ね
サツキ:帰ったって……結局あの子はどこの子だったのかしら?
アレア:マイマイだって言ってたわ
アミス:……?
ヘタレー:アミス先生、どうかしたの?
アミス:うーん、マイマイは少数民族やら調査隊やらがいるところで……あんな子がいるようなところじゃないと思ったのだけど……
アレア:……
ダークフェザー:先生、マイマイ島は遠いところなの?
アミス:確かに遠いけど、いけないような場所じゃないわ。飛空庭の便も出ているし。
サツキ:じゃぁ、先生の飛空庭でも行けるのね!!
アミス:そうね、じゃぁ今日の遠足は行き先を変えましょう!
エニア:(;´Д`)あれ、マイマイ島って結構危ないところだと思うんだけど
アレア:(;´Д`)だなぁ
アミス:じゃ、お二人とも、ご同行よろしくお願いします♪
アレア:(;´Д`)やっぱり
エニア:(;´Д`)めんどくさい
アルマ一同:おねがいしま~す♪
アレア:(;´Д`)ゞ分かった、行きます……
ヘタレー:(*´▽`*)わーい!
○アミスの飛空庭にて
浅葱:……あら、みなさんおかえりなさいませ^^
アレア:ただいま、浅葱。今からマイマイに行くわ。
浅葱:あらあら、じゃぁ洗濯物を中に入れますね
アレア:よろしく。エニア! エンジンかけて移動の準備!
エニア:( ゚Д゚)ノはーい
ヘタレー:へぇ……ここが学校なんだぁ
浅葱:( ゚Д゚)
ヘタレー:……え?
浅葱:( ゚Д゚)ま、まさか……
サツキ:ただいま!! あれ? どうしたの、浅葱、固まっちゃって……?
ヘタレー:藍お姉ちゃん!!って、なんで腕を引っ張るの!!!? え、なになになに!!!!!?
アレア:どうやら、浅葱たちの姉妹……兄弟のようね
サツキ:また増えたのね……
バウ:どうして、みるくさんたちの姉妹はすぐにコソコソ話をするんですか?
キサラギ:きっといやらしいことをはなしているのよ、うん
アレア:キサラギは廊下の雑巾がけでもしてろ、蹴り飛ばすぞ
キサラギ:(;゚Д゚)はぃ、ごめんなさい!
浅葱:お、お待たせしました……お騒がせしてしまって申し訳ありません、この……ヘタレーも、私たちの兄弟の一人です。
ヘタレー:こんなところでお姉ちゃんたちに会えるとは思わなかったよ!!
ローキー:しかし、本当に『ヘタレー』が本名とはの。嘘から出た真とはこのことじゃ
浅葱:アハハ……^-^;;;;
ヘタレー:アハハ……^-^;;;
エニア:姉さん! エンジン付いたよー^-^
アレア:よし、マイマイ島へ全力前進DA!!!!
エニア:( ゚Д゚)σいえあ!!
○マイマイ島にて
ダークフェザー:……こ、ここがマイマイ……
バウ:な、なんかすごく怖いところです><
シャボタン:壁|ω・`)
アレア:まぁ、お前らのような低レベルのモンスターどもには縁のない場所だな……
アミス:みんな離れないように! さぁ、奥へ行きましょう!
アレア:……
アレア:む?
家出娘:あれ?
ダークフェザー:あ、いたわ!!
バウ:いえでちゃん!!><
ヘタレー:家出娘ちゃん!!
家出娘:ヘタレーに言われるとなんかむかつきますね
ヘタレー:ええええええええええええええ><
アレア:で、カーネーションは渡せた?
家出娘:いえ……私も今ついたとこなんで。
アレア:……
家出娘:あ、母ちゃん……!
肝っ玉母ちゃん:ガオ!!!!
バウ:( ゚Д゚)
シャボタン:ああ! バウちゃんが固まって動かなく……
ローキー:これは大きいバルルなのじゃ☆
アレア:ローキーのほうは結構平気そうね……
家出娘:母ちゃん……ごめん、でべそなんて言って……
エニア:(;´Д`)
ダークフェザー:(;´Д`)意外とくだらない
家出娘:母ちゃん、私……あ、そうだ
エニア:!?
ダークフェザー:家出娘が……バルルに!!?
アミス:あの子もアルマだったのね
ローキー:うむ、なんとなく同じにおいがしていたのじゃ
バウ:( ゚Д゚)……
シャボタン:バウちゃん、戻ってきてぇ><
アレア:今年はエニアよりも動物たちの勘のほうが冴えてるわね
エニア:守護魔は完全な人外だけど、アルマは生物なのは人間と同じだからほとんど見分けがつかないよぉ(;´Д`)
エニア:闇羽のような魔法生物だと少し雰囲気が違うからわかるんだけど……
ダークフェザー:(´・ω・`)?
肝っ玉母ちゃん:バウバウ
サツキ:な、なんて言っているのかしら……?
ローキー:母君は、娘が人の姿になることをとても悩んでおったようじゃ
ローキー:人の姿になれる娘は、人の世界のほうが慣れ親しめるのではないかと、突き放してしまったそうじゃ
アレア:……
バルル:母ちゃん……私そんなこともわからずに……ごめんなさい! そうだ……人間の世界には『母の日』っていうのがあって……これを贈る決まりだって。
サツキ:きれいなカーネーションの髪飾りね♪
肝っ玉母ちゃん:ガウ♪
バルル:母ちゃん……いつもありがとう。
肝っ玉母ちゃん:ガウガウ
バルル:え?
ローキー:ふむ、人の世界で生きなさい。そう言っておる。
アミス:お母様……
肝っ玉母ちゃん:ガウガウ、ガウ
ローキー:ふむ。あんたは何も知らないから生意気でわがままなんだ。もっと世界が広いことを学んで来れば、自分が本当はどこで暮らしたほうが幸せになれるのか、きっとわかるはずだ。そういっておる。
バルル:母ちゃん……なんかそれ、私が馬鹿だって言われるだけな気がする……
ダークフェザー:バカでいいじゃない! 一緒にお勉強しましょう!?
バウ:( ゚Д゚)……
シャボタン:(もうバウちゃんはいいや……) 私もそう思う! 一緒にお勉強しましょう!
アレア:……まぁ、同じアルマ同士、分かり合えることもあるはずよ。アルマの謎もわかれば、また別の答えも見つかるかもしれないし。
バルル:アレア姉さん……ありがとうございます。何から何まで。分かりました。人間の世界でいっぱい勉強して、母ちゃんがびっくりするぐらい賢くなってやりますよ!!!
肝っ玉母ちゃん:ガウ!
バルル:そんで、いっぱいいっぱい親孝行してやりますよ……だからそれまで、待っていてください……
肝っ玉母ちゃん:ガウ……!(´・ω・`)bΣ
○数日後、母の日当日 アレアの飛空庭にて
アレア:……
アーシィ:姉さん! 帰ったよ!!!
アレア:あら、早かったわね。そんなに急いで帰ってこなくてもよかったのに
アーシィ:だって姉さんに会いたかったもん><!!!
アレア:はいはい……
アーシィ:あ、これ!!
アレア:……これって、カーネーション?
アーシィ:うん! 母の日! いつもありがとう、姉さん!!
アレア:……全く。双子ながら、考えることが一緒ね。
アーシィ:(;゚Д゚)あれ、姉さんもカーネーション????
アレア:いつもお世話になっているからね、アーシィ。いつもありがとう。
アーシィ:姉さん……
アレア:いつもありがとう……そして、これからもよろしくね
アーシィ:うん……もちろん!
終わり
by sei_aley
| 2012-06-27 01:03
| ECOショートストーリー