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月明かりの射す静かな庭

noblemoon.exblog.jp

ECOのフリージアサーバに生息中。現在の企画→ECO小説<運命の赤い糸>

アルマの樹 6 前半

新たなる惨劇、始まる―。



〇今回の登場人物

セイ・アレイ
以前活躍したタイタニアの冒険者。現在も細々と冒険者稼業は続けている。去年の守護魔事件にはあまり関わっていなかった。ペットとして空色のネコマタ、『ロード』を連れている。

エニア・セレラル
タイタニア界で、黒い魔女と恐れられたタイタニア。だが、現在はエミル界でのほほんと暮らしている。去年の守護魔事件に関わっていた。天井天下優雅独尊の女の子。


アルマの樹 6 前半

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????:人と人とのえにしが紡ぐ、絆の糸の絵織物……絢爛たる織手がえがくのは、無垢なる蒼、迷える灰色、そして陰に咲く可憐な紅……

エニア:……ZZzz

セイ:(;´Д`)エニア、寝るな!! 誰だよ、このゴスロリ!! どうせ守護魔なんだろ!!! お前が起きてないとわからないじゃないか!!!

ミナヅキ:お久しぶりです、姫様。ミナヅキです。

エニア:( ゚Д゚)Σハッ!

ロード:(;´Д`)

セイ:(;´Д`)なんかめんどくさそうな守護魔だなぁ

ミナヅキ:そちらの方は初めまして……ですね。私はミナヅキ。6月の守護魔をしております。

セイ:(´・ω・`)初めまして

エニア:んで、ミナヅキもアルマの様子を見に来たのー?

ミナヅキ:はい、姉さんに話を聞きました。

エニア:(;´Д`)え、あんた、姉さんがいるの!?

ミナヅキ:ええ。立ち話もなんですから飛空庭に上がりましょうか

セイ:うむ、それもそうだな

ミナヅキ:では……天と地をつなぐ、絆の糸を……!!!

ロード:(;´Д`)べ、別にそんなこと言わなくても合図すればひもは降りてくるんじゃ……

セイ:(;´Д`)

エニア:(;´Д`)あー、今日は眠そうだなぁ……


〇アミスの飛空庭にて

ミナヅキ:ただ今戻りました

アミス:ああ、ミナヅキさん……あらら、それにエニアさんやセイさんも^^

セイ:おじゃましまーす

エニア:ちわーっす。今日は姉さんは?

アミス:アレアさんは今日は授業がないので来ていませんよ?

エニア:へぇー

セイ:(;´Д`)へぇーって、どこに行ってるのか知らんのか?

エニア:(´・ω・`)今日はセイ君と出かけるって言ったから気を使っているのかな

ミナヅキ:あら♪ お二人は付き合っているのですか?♪

エニア:いえあ(*´▽`*)bΣ

セイ:まぁ、付き合っているっていうか腐れ縁というか……はい、付き合っています。だからエニアちゃん、イビルソウルとソウルサクリファイスの詠唱をやめなさい。

エニア:(´・ω・`)

ロード:(´・ω・`)

ミナヅキ:あらあら♪

????:ただいまぁあ!!!!!!

セイ:ん?

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ウヅキ:あ! 白ウニ君!!!!

セイ:(;´Д`)おい、やめろ

ミナヅキ:お帰りなさい、姉さん。

ウヅキ:おー! みーちゃんも来てたか!!

エニア:(;´Д`)え゛、ミナヅキのお姉さんはウヅキ?

ウヅキ:そうだよ!^-^

セイ:なんか逆なイメージ……

エニア:だなぁ……

ウヅキ:どういう意味!!?><

アミス:フフフ、で、今日はどこへ行ってきたの?

シャノワール:絆証明書というものを手に入れてきたのだが……

ミナヅキ:いつまでも共に在りたいと望む相手と一緒に名前を書くことで、永遠の絆を結ぶ……それが、絆証明書です。

ダークフェザー:これに名前を書くと、ずっと一緒にいられるの?

バウ:すごいです><!

シャボタン:いつまでも、ずーっと一緒がいいよね!

ダークフェザー:じゃぁ、名前を書いてっと……闇羽、バウ……あら、シャボタンの名前が書けないわ。

ミナヅキ:証明書に書けるのは、二人の名前だけ……それが誓いの形なんです。

アミス:二人だけ……そういえば、そういう季節ねぇ

ダークフェザー:二人の名前しかかけないなんておかしいわ!!! だって、バウともシャボタンとも、ローキーともバルルとも、アミス先生も、ウヅキもミナヅキも!!! もっともっといっぱい一緒にいたい人がいるもの!!!!!

アミス:闇羽ちゃんはみんなのことが大好きなのね。でも、絆証明書の絆はまたちょっと違う意味だからね……闇羽ちゃんも、もうちょっと大きくなればきっとわかるわ。

ダークフェザー:むぅ……

バウ:アミス先生の分ももらってきたです♪

アミス:えぇえ!!?><

ミナヅキ:あら、アミス先生もそういったお方が?

アミス:えっ? わ、わたしはまだこの仕事を続けたいし……そ、それに、相手がいないし……!

ぷるぷる:ぷるっ!? ぷるぷるっ、ぷるぷるっ!

ローキー:おおう、ぷるぷるの分をもらってくるのを忘れたのじゃ……

ムツキ:みなさーん、授業の時間ですよー!

ダークフェザー:次はムツキの授業ね!!!

バウ:たのしみですぅ(*´▽`*)

バルル:早く行きましょう、無駄話で無駄に時間をかけてしまいました

アルマ一同:はぁ~い

アミス:フフフ、バルルちゃんはいいお姉さんになりそうね

エニア:そうかなぁ……

ミナヅキ:姫様……

エニア:ん?

ミナヅキ:実はお頼みしたいことが……

エニア:へ?

ミナヅキ:わたしは、実らなかった想いの守り手……ほつれ絶たれた絆をひろい……

エニア:……

セイ:……

ミナヅキ:「いたみ」と「くるしみ」を預かって新しい思いへそっと背を押す……

エニア:zzZZ

セイ:(;´Д`)……

ミナヅキ:それが私の定め……

エニア:……ハッ!( ゚Д゚)Σ あ、はい。

セイ:(;´Д`)

ミナヅキ:アップタウンのどこかに、かなわぬ思いを抱いた方がいます……結ばれ行く絆を快く思わない方も……

エニア:へー

セイ:(;´Д`)

ミナヅキ:お願いです……私に力をお貸しください

エニア:暇だからオッケー!!(ゝω・`)bΣ!!!

セイ:(;´Д`)もうしらね……


〇アップタウンにて

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????:よいな、アルマ……これはお前のためでもあるのだ

アルマ?:……はい、ウォルデ様。

ウォルデ:……妙な気を起こすでないぞ? わしに逆らえばどうなるか、わかっておるだろうな?

アルマ?:い、いえ、ウォルデ様に逆らうなんて……決して、そのようなことは考えていません。わたくしは、ウォルデ様に感謝しています。

ウォルデ:ならばよい。先に聖堂にいっておれ。わしは仕事を済ませてからいく。

アルマ:……ウォルデ様……

ミナヅキ:あなたは人ではありませんね……

アルマ?:!!? わたくしは……!!?

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ミナヅキ:驚かせて、ごめんなさい……私はミナヅキ。守護魔・ミナヅキ。

エニア:エニアちゃんだよぅ

セイ:セイだ

アルマ?:は、はぁ……

ミナヅキ:あなたと同じように、人の姿をした人ではない子たちが集う場所を知っています。

アルマ?:え……?

ミナヅキ:その場所でなら、たとえあなたが本当の姿になっても安心です。どうぞ、ご一緒に……

アルマ?:私と同じような方がほかにも……?

エニア:つーか、本当にこいつはアルマなの? 気配が読めないからよく分かんないな……

セイ:つーか、さっきアルマって呼ばれていたようだが……

アルマ?:あ、いえその……私は違うんです。アルマではなく……シーホースです。

エニア:……しーほーすなんてモンスターいたっけ?

セイ:(;´Д`)大昔の話だが、タイタニア界のモンスターだぞ……ほら、ウォーターレイアー近くの洞窟の

エニア:ああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!! ……ごめん、よく思い出せない……

セイ:(;´Д`)

エニア:赤い目玉落とすウナギは覚えてるんだけどなぁ

セイ:(;´Д`)クエ品にしか目がないのか

???:フフフ……

ミナヅキ:……!?

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???:何やら、楽しいそうな話をしていますね。私も仲間に入れていただけませんか?

エニア:ぬお、ネコマタだ

セイ:こっちは気配で分かるから安心だ

???:さすがはカーディナルとソウルテイカー様……よい感性をお持ちですわ^^ わたくしはブランと言います。先ほどの場所……私も興味があるのですが、ご一緒してもよろしいですか?

エニア:いいよー^-^ ネコ姉妹も集まってきたねぇ

セイ:(;´Д`)だなぁ……そういえばあいつら、まだ俺たちに自分たちの正体がバレテないとか思ってんのかな……

エニア:幽霊なんてどんなにごまかそうが絶対わかるのにね、アハハハハハハ(*´▽`*)

セイ:まぁ、しばらくは黙ってみててやるか……


〇アミスの飛空庭にて

シャノワール:( ゚Д゚)

ブラン:ごきげんよう^-^

シャノワール:し……ね、姉さん!!!

ブラン:あらあら、あなたが姉さんなんて呼んでくれるなんてどういう風の吹き回しかしら? く……

シャノワール:シャノワールだ!!! 姉さん!! 妹のシャノワールだよ!!!!

ブラン:あらあら、もちろんわかってますわ。私はあなたのお姉さんのブランですものね

シャノワール:ブラン姉さん……(;´Д`)相変わらずですね

ブラン:ほかの子もここに?

シャノワール:全員ではないが……アカリ、みるく、ヘタレー、浅葱がいるよ

ブラン:……ヘタレーって……

シャノワール:うん、あの……ご想像の通りです(;´Д`)

ブラン:まったくあの子は……

セイ:で、俺たちは置いてけぼりにされているわけだが

エニア:帰っていい?

ミナヅキ:ま、まだ何も解決していません!!

シーホース:私と同じという方々は……?

ミナヅキ:今は授業中みたいですね……もう少し待っていましょうか

エニア:つーか、あいつら来るとうるさいから先に話だけでも終わらせない?

セイ:そうだなぁ……うるさいのが3人いるからな……

エニア:ローキーちゃんは可愛いけどね><

セイ:(;´Д`)あー、はいはい

ミナヅキ:では……あなたもアルマ……なのですよね?

シーホース:はい……どう説明したらいいのでしょう……少し長くなってしまいますが、よろしいですか?

ブラン:続けてくださいな☆

シーホース:私の生まれたタイタニア世界の伝承で、アルマは魂を意味する言葉です。

エニア:へぇー

セイ:いや、へぇーって……仮にもタイタニアだろう、魔女さん(;´Д`)

エニア:難しいことなんてどうでもええ……

ミナヅキ:(;´Д`)姫様……

セイ:昔、世界の守護龍どもが人と心を通わせるためだのなんだのといって、人に近しい姿を取ったんだ。それが由来で、人ならざる者が人の姿になることを、アルマと呼ぶようになったんだよ

ブラン:さすがはセイ様♪ 博識ですわぁ♪

エニア:(´・ω・`)へー、で、どうしてアルマになれるやつとなれない奴がいるの?

セイ:……(´・ω・`)

エニア:(´・ω・`)そもそもどうして人の姿になるのかしら?

セイ:……(´;ω;`)

エニア:……(´・ω・`)

シーホース:す、すいません……わたくしも気が付いた時には心を持ち、人の姿をとれるようになっていたのです……

ミナヅキ:気に病むことはありません。アルマの言葉の意味が分かっただけでも十分……

シーホース:私を導いてくれた、あのアルマなら……!

セイ:ほかにもアルマがいるのか?

シーホース:私にアルマのことを教えてくださった方は、エミル界で生まれたアルマだといっていました。

シャノワール:自力でタイタニア世界の結界を抜けたアルマがいるのか……!?

セイ:いや、さすがに結界を抜けるのは無理だろう。あれはタイタニア界の魔女でも、裏ワザを使わないと抜けられない代物だしな……つーか、シーホースがいたのはウォーターレイアーだろ? もうそこは結界外だから、別にエミル界のやつがいてもおかしくはないな。

エニア:んで、そのエミル界アルマはどこに?

シーホース:あの方は私をエミル界に連れてきてくださったあと、どこかに去ってしまいました……

セイ:……

ミナヅキ:それで……ウォルデ様とは?

シーホース:……ウォルデ様には、私が本来の姿から人の姿になるところを見られてしまったのです。

ブラン:あらあら

シーホース:その時に、「お前はモンスターなのか」と聞かれ、「アルマです」と答えたから、ウォルデ様はわたくしを「アルマ」とお呼びになるんです。

セイ:ウォルデ……ねぇ……

シーホース:ウォルデ様は、「お前の正体が人々に知られたら、街にいられなくなるぞ」と……

ミナヅキ:そんな……ひどい……

シーホース:でも、わたくしの後見人として身元を引き受け、この町で暮らせるようにして下さると……

ブラン:その見返りにあなたは……?

シーホース:わたくしは、ウォルデ様の息子さんと結婚します

ミナヅキ:……!!!

シャノワール:身許を引き受ける代わりって……そんなの人質と変わらないじゃないか!!!

ブラン:あなたはそれでいいの?

シーホース:はい。わたくしは人間になりたいのです

エニア:(;´Д`)え、なんか去年もそんな話なかったっけ……人間になりたいから結婚したいとか言った馬鹿がいたような

ミナヅキ:……^-^;

シーホース:人同士は争わないものなのでしょう? 人として生きることがかなうならわたくしは……

ミナヅキ:あなたは……結婚とは何か、本当にわかっていますか?

シーホース:……ウォルデ様と一緒にいることですよね?

セイ:(;´Д`)結婚相手はその息子だろ!!? 違うだろ!!?

エニア:結婚ってあれだよね、飯が食えるんだよね?

ミナヅキ:フミちゃんのことは忘れてあげてください……

ブラン:で、そのお方は結婚相手として、尊敬できる方なのですか?

シーホース:……お話したことがないのでよく分かりません

ミナヅキ:……

ブラン:……

エニア:あるある^-^

セイ:ねぇよ!!!!

ミナヅキ:あなたには結婚は早すぎます!!!!!!!

シーホース:それは……わたくしはまだ、人間にはなれないということでしょうか?

ブラン:そういうことではなくて……あなたはまだ、この世界で知るべきことがたくさんあるの。

ミナヅキ:人間にとって、結婚は一生に関わるとても大切なこと……!!!! 誰かに言われたから結婚する、などというのは相手の方にも失礼です!!

ブラン:結婚相手のこと、あなた自身のこと……もっと人間のことを知ってからでも遅くはないわ。

シーホース:そうなのですか……? でも、ウォルデ様が……

セイ:まぁ、ウォルデのやつはあんまり気にしなくてもいいけどな……こういうことは、自分の気持ちを大切にしたほうがいいぜ

ロード:……

セイ:(;´Д`)なんですか、ロードさん。すごい形相で睨みつけて怖い

ロード:知らない!!!!

セイ:(´・ω・`)?

ブラン:これは、相手の方の気持ちも確かめないといけませんね……!!

ミナヅキ:お話をしたことがない、ということはつないだ絆も淡いということ……

セイ:淡いっつーか……あるのか、そんな絆(;´Д`)?

ブラン:確かめに行きましょう!!!!


〇アップタウンにて

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ウィリアム:ああああああああああああああ、どうしてこんなことに……!!!!?

エニア:よぅ、若人。悩みがあるならこの私に打ち明けてごらんなさい。元凶を消し去ってあげよう。

ミナヅキ:(;´Д`)姫様、不穏な発言は控えてください。

ウィリアム:あ、あんたらは……!!?

ブラン:で、どうしたのかしら?

ウィリアム:うちのおやじが結婚しろって……結婚とかまだ早えーし!!

ミナヅキ:どう見ても、結婚を望んでいるようには見えませんわね……

ブラン:あなたはシーホース……いえ、アルマさんを愛しているのですか?

ウィリアム:愛するも何も、確かに美人だとは思うけど……

ロード:ロリコンは死ねよ

エニア:駄目だよ、ご主人も死ぬよ?

セイ:お前殴るぞ……

ウィリアム:ろくに話したこともねーし、大体結婚なんて俺にはまだはえーし!!! でも、親父が結婚しろっていうから仕方ねーし……

ミナヅキ:あなたは……お父さんに命令されたから、愛のない結婚をする……というのですか!?

ウィリアム:お前らは親父を知らないからそんなことが言えるんだよ!! 親父は本当にこえーんだ!!!

エニア:ふーん……親父をぶっ飛ばせばいいのね!!!

セイ:(;´Д`)おい、やめろ

ウィリアム:裸一貫から商売を始めて、全部の取引を自分でやって、危ない橋も何度もわたって、逆らうやつは容赦なく叩き潰して、今じゃこのアクロポリスを半分くらい買えるほどの大商人で……それを全部、一人で俺を育てながらやったんだぞ……親父に逆らうなんて、ありえねーよ……

ロード:大商人……一人で育児……ウォルデ様……? うーん、どっかで聞いたような話……

ウィリアム:その親父が選んだ相手なら間違いはないんだろうし……はぁ……

テス:そうですよ、若……きっと幸せになれますから……

ブラン:これ以上話しても仕方ないみたいですね……

エニア:ふむ、つまり親父をぶっ飛ばせばいいのね?

セイ:(;´Д`)ちげーよ!!!

エニア:え? わかったわ!!! 親父をぶち殺せばいいのね!!!

セイ:ひどくなってんだろうが!!? やめろ!!

エニア:えー? じゃ、半殺し?

セイ:(;´Д`)いや、そこは譲り合う場面じゃないから。1殺しもダメ。

エニア:そんな……どうしたらいいの!!!?

セイ:もう帰って寝ろ

続く
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by sei_aley | 2012-07-25 00:51 | ECOショートストーリー